Sources (筒井氏関係史料・文献)

・筒井一族に関係する史料・文献を年代順にご紹介します。少しずつ書き足してゆきます。

・また、筒井氏との関連も含め、リンク先のブログにその概要を記載してゆきます。

<史料の部>

大乗院日記目録』(だいじょういん にっき もくろく): 興福寺の門跡寺院である大乗院に伝来した日記類を、第27代門跡尋尊(一条兼良の子)が編集した書物。康平3(1065)年~永正元(1504)年の記録。

△『平家物語』(へいけ ものがたり): 鎌倉時代に成立したとされる軍記物。巻4:「橋合戦」に三井寺の堂衆「筒井浄妙明秀」の活躍が語られる。「平等院僧 筒井法師」、「平等院堂衆 筒井浄妙明秀」。

源平盛衰記(げんぺい せいすいき): 応保’年間(1161年頃)~寿永年間(1183年頃)の約20年の源平の盛衰興亡を詳述する軍記物で、『平家物語』の異本の1つとされる。「筒井次郎義行」と「筒井浄妙明春」の名があらわる。

△『太平記』(たいへい き): 南北朝時代を舞台に、後醍醐天皇即位から約50年を描いた軍記物。「筒井浄妙」の名があらわる。

△『應仁記』(おうにん き): 応仁の乱を描いた室町時代の軍記物。「筒井浄妙」の名があらわる。

〇『長川流鏑馬日記』(ながかわ やぶさめ にっき): 至徳元(1384)年甲子卯月。箸尾氏を中心とする長川(中川)党の長川流流鏑馬の指南書に、春日若宮おん祭での流鏑馬奉納する戌亥脇党・筒井氏の記述も含まれる。

満済准后日記』(まんさい じゅごう にっき): 醍醐寺第74代座主で黒衣の宰相の異名を取った満済(1378~1435)が記した、応永18(1411)年1月~永享7(1435年)までの自筆日記。

経覚私要』(きょうがく しよう)(別名『安位寺殿御自記』、『後五大院殿記』とも言う): 興福寺大乗院の門跡経覚(1395~1473)が記した、応永22(1415)年~文明4(1472)年までの自筆日記。

看聞日記』(かんもん にっき)(別名『看聞御記』(かんもん ぎょき)とも言う): 後花園天皇の実父である伏見宮貞成親王(1372~1456)が記した、応永23(1416)年~文安5(1448)年の33年分が現存する日記。

大乗院寺社雑事記』(だいじょういんじしゃぞうじき): 

蜷川親元日記』(にながわ ちかもと にっき)(別名『親元日記』とも言う): 室町時代の政所執事代・蜷川新右衛門尉親元が記した、寛正6(1465)年~文明18(1486)年の22年間の分の日記。自筆は一部のみ現存。

〇『長興宿禰記』(ながおき すくね き): 文明7(1475)年~文明14(1482)年9月、文明18(1486)年3月~文明19(1487)年11月までの小槻(大宮)長興の日記。応仁の乱後の朝廷や幕府の関係、洛中洛外の動向などが記されている。

〇『多聞院日記(たもんいん にっき): 文明 10 (1478)年 ~元和3 (1617) 年の139年の日記。

蓮成院記録』(れんじょういん きろく): 延徳2(1490)年4月~慶長19(1614)年11月までの記録。

二水記』(にすい き)(別名『一止記』、『烏兎私記』、『一暦記』、『一水記』とも言う): 公家の鷲尾隆康(1485~1533)が記した、永正元(1504)年~天文2(1533)年2月までの日記。

享禄天文之記』(きょうろく てんぶん のき): 享禄5(1532)年~永禄10(1567)年までの記録の写し。日記の抜書きらしい。

日本史』(にほんし、ポルトガル語: Historia de Iapam): 天文18(1549)年~文禄2(1593)年の日本における45年のキリスト教布教の記録。

尋憲記』(じんけん き): 永禄5(1562)年~天正5(1577)年までの16年の日記。

〇『織田右大臣信長公御書翰「大和筒井順慶宛朱印状」』: 天正5(1577)年10月20日付の朱印状。羽田八幡宮文庫の1つ。

国立公文書館所蔵 沢房滿宛ての 3月25日付け 藤勝(筒井順慶)書状」:天文12(1543)年~永禄8(1565)年9月の11年間の内のどこか。

兼見卿記』(かねみ きょう き): 元亀元(1570)年6月~文禄元(1592)年、および、慶長15(1610)年分の日記。

〇『大外記中原師廉記』(だいげき なかはらもろかど き): 太政官の事務局に相当する大外記にあった中原(押小路)師廉の天正3(1575)年の日記。織田信長に関する記事が散見され、その中に筒井順慶も現れる

小串村塩竈大明神祠官筒井治部所蔵の織田信長が筒井順慶に宛てた黒印状」(黄薇古簡集巻第十五):

小串村塩竈大明神祠官筒井治部所蔵の筒井順慶が南石鮹助に宛てた書状」(黄薇古簡集巻第十五):

△『天正記』(てんしょう き): 天正8(1580)年~天正18(1590)年頃に成立した、豊臣秀吉の命により、秀吉自身の功績を書かせた軍記物。

△『寛永諸家系図伝』(かんえい しょか けいず でん): 寛永18(1641)年~寛永20(1643)年に、江戸幕府によって編纂された、諸大名と旗本以上諸士の系譜集。後に編纂された『寛政重修諸家譜』よりも正確性・客観性に欠けると言われる。

△『藩翰譜』(はんかんふ): 旗本で朱子学者でもあった新井白石が記した江戸期の家伝・系譜書。元禄13(1700)年よりはじめ、元禄15(1702)年に成立。

和州諸将軍伝』(わしゅう しょしょう ぐんでん): 宝永3(1706)年成立の、上田家本『和州国民郷士記』を底本とする大和戦国記。

武徳編年集成』: 元文五年(1740年)に成立した徳川家康の伝記。慶長十三年条には、筒井定次・順定父子の改易の話が出てくる。

〇『黄薇古簡集』(きび こかんしゅう): 寛政5(1793)年、岡山藩士斎藤清次右衛門一興が編集した同藩域内の古文書集。

畧譜』(りゃくふ): 寛政12(1800)年、江戸幕府が『寛政重修諸家譜』を編さんする過程で、幕臣から提出させたものである

寛政重修諸家譜』(かんせい ちょうしゅう しょかふ):寛政年間(1789~1801年)における江戸幕府の公式家譜集。文化9年(1812年)10月に完成。東大寺、興福寺、西大寺、唐招提寺、春日大社、傳香寺等に残る筒井一族に関する記録や伝承と異なる内容も含まれるため、『断家譜』と共に今後検証が必要。

断家譜』(だんか ふ): 文化6(1809)年に成立。筒井は、巻之拾三の津(つ)之部の最初に2流派掲載されている。『寛政重修諸家譜』と共に、今後検証は必要と思われる。

恩栄録』(おんえい ろく): 文化年間(1804~1818年)に成立。個人による編纂物。

廃絶録』(はいぜつ ろく): 文化年間(1804~1818年)に成立。個人による編纂物。

〇『傳香寺筒井家系譜』: 唐招提寺七十五世長老と傳香寺住職を兼ねた宝静(ほうじょう)長老が、天保四年 (1833年)に、傳香寺にて順慶法印250回忌法要を修行する前に、諸記録を纏めた筒井家系譜を編集。

==以下成立年不詳=

△『筒井家記』・『増補筒井家記』: 作者や成立年も不詳。内容や日付に間違いが多く、江戸期の軍記読み物の一種と思われる。


<文献の部>

大乗院日記目録』(だいじょういん にっき もくろく): 昭和6(1931)年、辻 善之助、三教書院。興福寺の門跡寺院である大乗院に伝来した日記類を、第27代門跡尋尊(一条兼良の子)が編集した書物の翻刻版。康平3(1065)年~永正元(1504)年の記録。

明智 光秀』 昭和33(1958)年9月25日初版発行、高柳 光寿、吉川弘文館。

岡山県の中世文書 -黄薇古簡集(きびこかんしゅう)-』 昭和46(1971)年8月25日初版発行、平成28(2016)年5月10日復刻版発行、輯録:斎藤清次右衛門一興、校訂:藤井駿・水野恭一郎・長光徳和、戎光祥出版。

〇『筒井一族』 昭和49(1974)年、日本家系協会。

筒井順慶菩提所・南都 傳香寺』 昭和58(1983)年、永島 福太郎・西山 明彦、傳香寺。

筒井順慶とその一族』 昭和60(1985)年、籔 景三、新人物往来社。

キリシタンになった大名』 昭和61(1986)年初版発行、平成11(1999)年再版発行、結城 了吾、聖母文庫。

奈良県史 6 寺院』 平成3(1991)年、奈良県史編集委員会。

奈良県史 11 大和武士』 平成5(1993)年、奈良県史編集委員会。

大名廃絶録』 平成5(1993)年、南條 範夫、文春文庫。

祭礼文化史の研究』 平成7(1995)年、福原 敏男、法政大学出版局。筒井氏の記載を含む『長川流鏑馬日記』・『別会五師方記 天文二年記』の翻刻文を含む。

大乗院寺社雑事記の研究』 平成9(1997)年、森田 恭二、和泉書院。

中世の奈良 都市民と寺院の支配』 平成10(1998)年10月1日発行、安田 次郎、吉川弘文館。

完訳フロイス日本史⑫ キリシタン弾圧と信仰の決意 ―大村純忠・有馬晴信篇Ⅳ』 平成12(2000)年初版発行、平成22(2010)年再版発行、著者:ルイス・フロイス、訳者:松田毅一・川崎桃太、中央文庫。

戦国大名家辞典』 平成23(2011)年、森岡 浩、東京堂出版。

戦国大名の古文書 西日本編』 平成25(2013)年、編者:山本 博文・堀 新・曽根 勇二、柏書房。

柳沢文庫 平成25年度秋季特別展 筒井順慶』平成26(2014)年、公益財団法人郡山城史跡・柳沢文庫保存会。

寺社史料と近世社会』 平成26(2014)年12月20日発行、幡鎌 一弘、法蔵館

キリシタン大名』 平成27(2015)年、岡田 彰雄、吉川弘文館。

応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』 平成28(2016)年10月25日発行、呉座 勇一、中公新書。興福寺の別当も務めた2人の高僧である経覚と尋尊が遺した日記から、彼らから見た応仁の乱が書かれており、筒井氏に関する情報も含まれている。

祭礼で読み解く歴史と社会 春日若宮おん祭の900年』 平成28(2016)年11月25日発行、幡鎌 一弘・安田 次郎、山川出版社。

戦国武将の病が歴史を動かした』 平成29(2017)年、若林 利光、PHP新書。

別冊宝島2550号 戦国大名「御家」系譜事典』 平成29(2017)年、監修・森岡浩、宝島社。

キリシタン大名 布教・政策・信仰の実相』 平成29(2017)年、五野井 隆史、宮帯出版社。

密教の聖地 高野山 その地に眠る偉人たち』 平成30(2018)年、上永哲矢・野田伊豆守、サンエイ新書。

シリーズ・実像に迫る019 筒井順慶』 平成31(2019)年、金松 誠、戎光祥出版。一次史料を精査され、コンパクトにまとめられている。肖像画、古文書、風景、城跡や寺社に墓地等のカラー写真も豊富。


<論文の部>

松山宏 公開講演「筒井定次の国替と伊賀上野」(地方史研究協議会編『三重ーその歴史と交流』雄山閣出版、平成元(1989)年)

本郷和人 「『満済准后日記』と室町幕府」(五味文彦編『日記に中世を読む』吉川弘文館、平成10(1998)年)

安田 次郎 「尋尊と『大乗院寺社雑事記』」(五味文彦編『日記に中世を読む』吉川弘文館、平成10(1998)年)

安田次郎 「筒井氏の「牢籠」と在地支配」(『寺院・検断・徳政ー戦国時代の寺院史料を読む』山川出版社、平成26(2014)年)

山川 均 「筒井氏と西大寺」(『研究紀要』20号、平成28(2016)年)

狭川 真一 コラム「高野山の考古学(九)」・「納骨信仰の展開⑦」(公益財団法人 高野山文化財保存会 高野山霊宝館『霊宝館だより』117号、 平成30(2018)年3月4日)

片山 正彦 「筒井順慶の「日和見」と大和国衆」(『地方史研究』392号 第68巻第2号 2018年4月、平成30(2018)年4月7日)


<小説の部>

◇『大和国筒井清水 文化14(1817)年、浜松歌国編集 、浅山蘆国画、江戸期の小説。

◇『筒井順慶』 昭和44(1969)年、筒井 康隆、講談社→新潮文庫→角川文庫。

◇『筒井順慶 勝機を見抜いた知将』 平成8(1996)年、風野 真知雄、PHP研究所。

忍者の國 伊賀の王女 伊賀真理亞傳』 平成30(2018)年、誠 司、Parade Book、自費出版の小説。

筒井順慶の悩める六月』 平成31(2019)年、中南 元伸、文芸社。